工法の紹介
ダイヤモンド工事に関する標準的な4工法の工法概要説明です。
社会基盤の構造物維持・補修・改修に関係する特長をご紹介します。
切断穿孔(せつだんせんこう)とは
解体工事、道路、建物の関連工事を主としております。建設業界の近代化が進む中、振動・騒音・粉塵などに対する公害問題対策を意識し、また法的規制の強化により、その低減方法の一つとして期待されているのが切断・穿孔工法 です。
コンクリートカッター工法(フラットソーイング工法)
◯概要説明
コンクリートカッター工法は、一般に床・床板・舗装のような水平面を切断するときに最適な工法です。ダイヤモンドブレードを機械に取り付け、機械の進行に合わせてオペレーターが後方から歩きながら一人で操作します。目地切り、傷んだ舗装の打ち替え・撤去目的のコンクリート部分の切断、電気・電話・ガス・水道・下水道など舗装下に管を敷設する際の舗装部分の切断などに用いられています。
湿式と乾式の工法
大きく分けて湿式と乾式の工法(機械)があり、機械は電動とエンジン式があります。
<湿式>
粉塵と摩擦熱を抑制するため、切断時のブレードには一般的に冷却水(毎分約6リットル)をかけます。切削汚水を回収するバキューム機構を装備している機械が標準で排水汚泥処理が必要になります。
<乾式>
マシンに集塵機を接続させた工法です。耐熱性に優れたブレードを使用するため、水を全く使用しないのが特徴で、給水設備や排水汚泥処理が不要です。切削粉は切断と同時に吸引されるので、処理も簡易的に行えます。
ワイヤーソー工法
〇概要
主にコンクリート構造物を切断する工法です。ダイヤモンドワイヤー(以下ワイヤー)を被切断物に巻き付け、ワイヤーソーマシンで切断します。ワイヤーは柔軟性に優れ、被切断物の形状に合わせて切断することが可能です。大型コンクリート構造物から曲面上の物まで、被切断物の形状を限定しません。ハツリ作業と比較して低音・低粉塵・低振動で作業ができます。切断物の凹凸がなくコンクリート塊を安全に効率よく撤去できます。
<用途>
‣土木構造物 橋・高速道路・ダム・擁護壁・二次製品
‣建築構造物 建物改修・解体・壁・床・梁・柱・基礎・煙突・地下構造物
ウォールソー工法
〇概要
主にコンクリート構造物の壁面を切断する工法です。壁面にウォールソーマシンを取り付け、ダイヤモンドブレードで切断しながら走行レール上を移動します。ハツリ作業と比較して低騒音・低粉塵・低振動で作業します。切断の凹凸がなく綺麗です。切断の精度が要求されるコンクリート構造物の改修・耐震工事等に活用されます。
※画像はウォールソーの機材で床面を切断している様子です。
<用途>
‣土木構造物 改修・補修工事 橋 高速道路・トンネル・擁護壁
解体工事 コンクリート構造物
‣建築構造物 改修工事 間取り変更・窓枠・ドア取り付け エスカレーター設置
耐震補強工事 壁面耐震スリット加工
コアドリル工法
〇概要
コアドリルにダイヤモンドビットを取り付け、コンクリート構造物・道路等を穿孔する工法です。
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低騒音・低粉塵・低振動で作業ができます
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穿孔面に凹凸が発生しませんので、補修の必要がありません
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ハツリでは困難な大口径穿孔高梁度穿孔が可能です
<用途>
‣建築 配管設備工事:ガス・水道・電気・冷暖房・改修・解体工事
耐震補強工事:アンカー孔
‣土木 改修・解体工事:ダム・トンネル・橋・高速道路・護岸壁・ヒューム管等の配管
‣道路 テストピース採取穿孔
付帯設備工事:ガードレール・フェンス・照明等